暑くなると気になってくる、生ごみの臭い!
油断して放置をすると、キッチンだけでなく周りの部屋にまで臭ってきてしまいます。
臭いを断つには、臭いの元を絶たなければなりません。
臭いの「原因」は何なのか?どの様な「消臭対策」があるのか?7つの方法をまとめました。
なぜ生ごみは臭い?原因は?
生ゴミが臭いのは、菌やカビの繁殖によるものです。
臭いの「原因」は腐敗と発酵
菌やカビは生ごみをエサに増殖して、生ごみを分解します。
この分解が腐敗や発酵で、臭いは腐敗臭・発酵臭の為に臭いという訳です。
「水分」「温度」が生ごみの臭いを増大する!
菌やカビは「水分」と「温度」を好み、温度は30℃~40℃が最も繁殖しやすくなるといわれます。
梅雨時から生ごみ臭さをより感じやすくなるのは、生ごみの腐敗や発酵の分解速度が高まってくるからです。
つまり、キッチンの生ごみが臭くて、そのままゴミ箱に入れると、ゴミ箱の中の湿気と温度で分解が進み、さらに臭いが増大してしまうのです。
生ごみの7つの「消臭対策」
生ゴミの臭いを抑えるには「水分」「温度」を対策して、生ゴミの分解を進めないことがポイントになります。
対策方法は以下の7つです。
- 生ごみの水気をしっかり切る
- 新聞紙や雑紙に包んで捨てる
- 冷蔵庫や冷凍庫で保管する
- 重曹・クエン酸で中和する
- お茶やコーヒーの出がらしを乾燥して混ぜる
- 消臭スプレーで臭いを抑え込む
- 生ごみ処理機を利用する
1つずつ見ていきましょう。
1.生ごみの水気をしっかり切る
生ごみをシンクの三角コーナーに溜めていると、常に生ごみに水がかかった状態になってしまいます。
塗れてもいない野菜くずなども濡れることにもなり、菌やカビの格好の餌食です。
三角コーナーの生ごみは、水にぬれない場所に置いて、極力乾いた環境で集めるか、しっかり水を絞って集めるようにすると、臭いの発生を鈍化させることができます。
また、濡れている生ごみは、水分をきって捨てることが大切です。
水分を切りやすい、三角コーナーを利用するのも1つの手段で、下記は一例です。
2.新聞紙や雑紙に包んで捨てる
生ごみを捨てる際、新聞紙などで包んで捨てると、紙が水分を吸って分解が抑制されます。
さらに包み込むことで、臭いを拡散させずに捨てることができます。
わが家では、宅配荷物の梱包のすき間埋めに利用されている紙を保管しておき、ゴミを包むのに利用しています。
3.冷蔵庫や冷凍庫で低温保管する
調理前の食材が冷蔵庫で保管されていたように、調理後の生ごみを、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保管する事で、腐敗や発酵を防ぐことができます。
ただし冷蔵庫に、生ゴミまでストックをする空間が必要になるので、冷蔵庫の余裕次第での対策となります。
4.重曹・クエン酸で中和する
生ごみは腐敗によって酸性になります。この酸性を中和することが次の対策です。
重曹はアルカリ性なので腐敗臭(酸性)を中和する働きをします。
ただし、魚などの生臭さは「トリメチルアミン」というアルカリ性の成分で、アンモニア臭もアルカリ性です。
アルカリ性の臭いの元にはアルカリ性の重曹は効果がありません。
魚などの生臭さには、酸性のクエン酸で生臭さを中和する必要があります。
生ごみの臭いの傾向に合わせて、それぞれの粉をふりかけて捨てると、粉が水分を吸収して分解を抑え、中和作用で臭いを抑えることができます。
5.お茶やコーヒーの出がらしを乾燥して混ぜる
お茶の葉にはカテキンが含まれており、出がらしにもカテキンの抗菌作用・殺菌作用があります。
またコーヒーの抽出カスは「多孔質構造」なので、、活性炭と同じように消臭・脱臭の効果があります。
よって、お茶やコーヒーの出がらしを生ごみと混ぜると、臭いを緩和できるのですが、濡れたままでは菌やカビの餌食になってしまいます。
少し手間はかかりますが、一度乾燥させて生ゴミに混ぜて捨てると、効果を活かすことができます。
6.消臭スプレーで臭いを抑え込む
除菌用のアルコール消臭スプレーや抗菌用のアロマ消臭スプレーは、菌の繁殖や臭いを抑えるのに手軽につかえる対策品の1つです。
臭いが発生した際は、発生源にスプレーをして対策できます。
7.生ごみ処理機を利用する
生ごみ処理機は、生ごみを乾燥したり、バイオの力で分解して、臭いを発生しない様に処理をする機械です。
屋内で使用できる方式は、「乾燥式」と「ハイブリッド式」の2タイプがあります。
7つの対策の中では、最も費用がかかりますが、目的が、生ごみの処理なので、臭い対策には確実な効果があります。
生ごみ処理機の種類や選び方は、別記事にまとめてあるので、ご覧ください。
まとめ
生ごみの臭い対策を見てきました。
まずはコストのかからない方法から試してみるのが良いですね。
生ゴミ処理機を考える場合は、地域の自治体での助成金が出る場合があるので、確認してから購入検討しましょう。