『家電芸人』はアメトーーク!!の人気面白企画の一つで、家電好きの芸人さんが、選りすぐりの逸品をおもしろトークでプレゼンする、家電選びに役立つ番組です。
アイリスオーヤマのスティッククリーナーは、2019年3月の『家電芸人』で、かじがや卓哉さんから『最軽量スティッククリーナー KIC-SLDCP6』というモデル(生産終了)が紹介されました。
この記事では、2023年9月15日発売の後継最新モデル、『アイリスオーヤマ スティッククリーナー SUUZE(スウゼ) SCD-210P』について、2022年モデルの『daspo SCD-S1P』・2021年モデル『SCD-L1P』から何が変わったのか?どう違うのか?進化と変化を比較して纏めています。
アイリスオーヤマのスティッククリーナーの購入を検討されている方の、ご参考になれば幸いです。
- アイリスオーヤマ スティッククリーナー『SUUZE(スウゼ) SCD-210P』の商品特徴。
- 『SUUZE(スウゼ) SCD-210P』と『daspo SCD-S1P』と『SCD-120P』の違い
2023年SUUZE SCD-210P/2022年 daspo SCD-190P /2021年 SCD-120Pとは?
『SUUZE SCD-210P』は、アイリスオーヤマ最強の集塵力を実現した充電式サイクロンクリーナーとして、2023年9月15日に発売された最新モデルです。
『daspo SCD-S1P』はSUUZEの約1年前の2022年10月21日に発売された、アイリスオーヤマ独自開発の「ちりとりヘッド」を持つスティッククリーナで、夜間でも掃除が出来る45dBという静かさ・『SCD-120P』の約2.5倍の吸引力・新設計サイクロンユニットを売りに登場しました。
『SCD-120P』は、2021年7月26日にアイリスオーヤマ史上最軽量1.4kgのパワフル掃除機として登場したスティック掃除機です。
当記事では、これらアイリスオーヤマの主力3機種にはどの様な違いがあるのか?また共通点は何なのか?を比較していきます。
2023年SUUZE SCD-210P/2022年 daspo SCD-190P /2021年 SCD-120P の商品・スペック比較
まず初めに、スペックを比較して見てみます。
商品名 型番 (発売日) |
SUUZE(スウゼ) SCD-210P (2023年9月15日) |
daspo SCD-190P (2022年10月21日) |
充電式サイクロン スティッククリーナー SCD-120P (2021年7月26日) |
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製品画像 | ||||
カラー | ホワイト グレー |
ホワイト グレー |
ホワイト | |
公式サイト価格 | 29,800円 | 39,800円 | 20,790円 | |
市場価格(税込) 2023年9月末時点 |
約29,800円~ | 約29,800円~ | 約17,800円~ | |
集じん 容積 |
ゴミすて ラインまで |
0.2L | 0.2L | 0.15L |
最大容積 | 0.3L | 0.3L | 最大0.3L | |
連続使用 時間 |
ターボ | 約8分 | 約9分 | 約8分 |
標準 | 約15分 | 約17分 | 約15分 | |
自動 | 約22分 | 約35分 (使用状態により 異なります。) |
約22分 | |
専用モード | LONG:約43分 | ちりとり:約120分 (使用状態により 異なります。) |
セーブ:約40分 | |
バッテリー | リチウムイオン2次電池 | リチウムイオン2次電池 | リチウムイオン2次電池 | |
バッテリー容量 | 1,900mAh | 2,500mAh | 1,900mAh | |
バッテリー寿命 | 繰り返し充電 約1,000回 | 繰り返し充電 約1,000回 | 繰り返し充電 約1,000回 | |
定格電圧 | DC10.8V | DC22.2V | DC10.8V | |
充電電源 | 入力 | AC100-240V、50/60Hz | AC100-240V、50/60Hz | AC100-240V、50/60Hz |
(充電アダ プター) |
出力 | 出力:DC13.7V、0.5A | DC26.4V、0.9A | 出力:DC13.7V、0.5A |
充電時間 | 約4時間 | 約4時間 | 約4時間 | |
製品寸法 幅×奥行× 高さ |
フロアヘッド・ 延長パイプ含む |
220×213×1043mm | 259×275×980mm | 224×235×1035mm |
スタンド設置時 (アタッチメ ント含まず) |
245×228×1099mm | 275×288×1041mm | 236×220×1092mm | |
製品質量 | 本体のみ | 0.9kg | 1.3kg | 0.9kg |
フロアヘッド・ 延長パイプ・ バッテリー含む (モップ帯電 ケース含まず) |
1.7kg | 1.9kg | 1.4kg | |
充電スタンド | 0.6kg | 1.4kg | 0.6kg | |
付属品 | ・充電アダプター ・充電スタンド ・静電モップ ・モップ帯電ケース ・すき間ノズル ・クリーニング ブラシ |
・充電アダプター ・充電スタンド ・静電モップ ・モップ帯電ケース ・すき間ノズル ・ブラシノズル ・クリーニング ブラシ |
・充電アダプター ・充電スタンド ・静電モップ ・モップ帯電ケース ・すき間ノズル ・ブラシノズル ・クリーニングブ ラシ |
スペック表を比べてみると、『2023年SUUZE SCD-210P』と『2021年 SCD-L1P』はスペックが近く、『2022年 daspo SCD-S1P』は異なる感じがします。
見た目とカラーの違い
見た目には・・・
SUUZE SCD-210P (2023年9月15日) |
daspo SCD-190P (2022年10月21日) |
SCD-120 (2021年7月26日) |
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デザイン | |||
カラー | ホワイト グレー |
ホワイト グレー |
ホワイト |
2021年7月発売のSCD-120は、カラー展開1色のみで、つるっとした質感。シルバーとホワイトを基調とした配色で、少しゴツゴツした印象です。
2022年10月14日発売のdaspo SCD-190は、『ホワイト』と黒めの『グレー』2色展開でインテリア性に優れたマットな質感とに少し丸みを帯びたやわらかな形となっています。またスタンド下部にボリュームのある形になっています。
2023年9月15日発売のSUUZE SCD-210Pは、『ホワイト』とやや明るめの『グレー』の2色展開でグリップと本体サイクロン部が1つの塊のような一体感があり、スッキリとしたシルエットが特徴です。
サイズと質量
商品名 型番 (発売日) |
SUUZE SCD-210P (2023年9月15日) |
daspo SCD-190P (2022年10月21日) |
SCD-120P (2021年7月26日) |
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製品画像 | ||||
製品寸法 幅×奥行× 高さ |
フロアヘッド・ 延長パイプ含む |
220×213×1043mm | 259×275×980mm | 224×235×1035mm |
スタンド設置時 (アタッチメ ント含まず) |
245×228×1099mm | 275×288×1041mm | 236×220×1092mm | |
製品質量 | 本体のみ | 0.9kg | 1.3kg | 0.9kg |
フロアヘッド・ 延長パイプ・ バッテリー含む (モップ帯電 ケース含まず) |
1.7kg | 1.9kg | 1.4kg | |
充電スタンド | 0.6kg | 1.4kg | 0.6kg |
本体の大きさは、『SUUZE SCD-210P』と『SCD-120P』は近似しており、『daspo SCD-190P』は幅・奥行きが大きく高さは50㎜強低くなっています。
スタンド設置時の寸法も、本体同様の傾向の違いが有ります。
サイズ感の違いは、質量の違いにも表れており・・・
『SUUZE SCD-210P』と『SCD-120P』の本体重量は同じ0.9kgで、ヘッドと延長パイプを付けると『SUUZE SCD-210P』の方が0.3kg重たくなります。『daspo SCD-190P』は本体の重さが1.3kgと他の2つのモデルよりも0.4kg重たく、ヘッドとパイプを付けると1.9kgと中では一番重たいモデルです。
普段持ち運ぶ事は無い充電スタンドですが・・・『SUUZE SCD-210P』と『SCD-120P』は同じ0.6kg、『daspo SCD-190P』は1.4kgと、画像で見えるボリューム感なりの重たさがあります。
バッテリー
商品名 型番 (発売日) |
SUUZE SCD-210P (2023年9月15日) |
daspo SCD-190P (2022年10月21日) |
SCD-120P (2021年7月26日) |
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製品画像 | CBL10820 |
CBL21625 |
CBL10820 |
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バッテリー | リチウムイオン2次電池 | リチウムイオン2次電池 | リチウムイオン2次電池 | |
バッテリー容量 | 1,900mAh | 2,500mAh | 1,900mAh | |
バッテリー寿命 | 繰り返し充電 約1,000回 | 繰り返し充電 約1,000回 | 繰り返し充電 約1,000回 | |
定格電圧 | DC10.8V | DC22.2V | DC10.8V | |
充電電源 | 入力 | AC100-240V、50/60Hz | AC100-240V、50/60Hz | AC100-240V、50/60Hz |
(充電アダ プター) |
出力 | 出力:DC13.7V、0.5A | DC26.4V、0.9A | 出力:DC13.7V、0.5A |
充電時間 | 約4時間 | 約4時間 | 約4時間 |
バッテリーは『SUUZE SCD-210P』と『SCD-120P』は同じ型番の『CBL10820』という容量1,900mAhのモノが使われており、『daspo SCD-190P』は型番CBL21625という容量2,500mAhが使われています。
定格電圧も『SUUZE SCD-210P』と『SCD-120P』はDC10.8Vと同じで、『daspo SCD-190P』はDC22.2Vと異なっています。
充電時間は、3機種共に約4時間で同じです。
『SUUZE SCD-210P』・『daspo SCD-S1P』・『SCD-L1P』の機能比較
機能にはどのような違いが有るのでしょうか?
ヘッドの違い
3機種のヘッドを比べてみると、ヘッド幅はdaspoが一番広く、ブラシはSUUZEの径が最も大きく特徴的です。
SUUZE SCD-210P (2023年9月15日) |
daspo SCD-190P (2022年10月21日) |
SCD-120 (2021年7月26日) |
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ヘッド | |||
ブラシ | |||
LEDライト | なし | あり | なし |
SUUZE SCD-210Pの、パワフルな大径ブラシヘッド
『SUUZE SCD-210P』(下画像右)のブラシは『SCD-120P』(下画像左)と比べて径が大きく、約2.5倍の小型・高トルク高性能ドライブモーターが採用されています。
また、ヘッドが床の種類を見分けブラシの回転数を維持して、カーペットからもしっかりゴミを掻き出してくれます。
ブラシはレバーを引き抜くだけで簡単に脱着できて、水洗いできる構造です。
daspo SCD-S1Pの、ちりとりヘッド・LEDライト搭載
『daspo SCD-190P』のブラシも、髪の毛が絡みにくい径が大きなものが採用されています。
ブラシの素材感は『SUUZE SCD-210P』とは異なります。
特徴機能としては、『ちりとりヘッド』という、掃除機本体に吸引するのではなく、ちりとりヘッドの回転ブラシのみが動き、ヘッド内のダストポケット(daspoの由来)に一時的にごみを溜めておく機構を備えています。
本体のモーターは動かさず、ヘッドのみでゴミをかき出すので運転音が抑えられ、シーンや時間を選ばす掃除ができます。
ダストポケットに溜まったゴミは、『自動クリーンモード』で簡単にお手入れができます。
スタンドサイドのスイッチでON、OFFの切り替えができて・・・
ON時は自動クリーンモードが作動し、クリーナーを立てかけるだけで自動で吸引してくれます。
OFF時は手動クリーンモードとなり、クリーナーを立てかけて、ちりとりボタンを押すと吸引されます。
ちりとりモード利用時の運転音は約45dBで、静かな事務所の中よりも小さい音です。
子どもが寝ている時間や、リモートワーク中、夜遅い時間にもスティック掃除機を使用できるのはとても魅力的で、『daspo SCD-190P』の売りの機能となっています。
また『daspo SCD-190P』のヘッドにはLEDライトが搭載してあり、隙間に入り込んだゴミや微細なほこりも、ライトで照らして逃さず掃除ができます。
運転時間と吸引力
運転時間の違いについて見てみましょう・・・
商品名 型番 (発売日) |
SUUZE SCD-210P (2023年9月15日) |
daspo SCD-190P (2022年10月14日) |
SCD-120P (2021年7月26日) |
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製品画像 | ||||
連続使用 時間 |
ターボ | 約8分 | 約9分 | 約8分 |
標準 | 約15分 | 約17分 | 約15分 | |
自動 | 約22分 | 約35分 (使用状態により 異なります。) |
約22分 | |
専用モード | LONG:約43分 | ちりとり:約120分 (使用状態により 異なります。) |
セーブ:約40分 | |
吸引仕事率 | 非公開 | SCD-120Pの 約2.5倍 |
基準 |
運転時間は、『SUUZE SCD-210P』と『SCD-120P』は1,900mAhの同じバッテリーが採用されている為、ターボ自動共に同じです。LONGとセーブで約3分の違いが有る程度です。
『daspo SCD-190P』はバッテリーは容量 2,500mAhなので、運転時間はターボ・標準共に2分長くなっています。自動では運転プログラムとの関係もあり13分もの違いが有ります。
吸い込み仕事率は、『daspo SCD-190P』では『SCD-120P』の2.5倍で・・・発売時はアイリスオーヤマのスティック掃除機史上最強とアナウンスされいていました。
『SUUZE SCD-210P』の吸い込み仕事率は非公開なので分かりませんが、バッテリーや運転時間が『SCD-120P』と同じであることを考えると、吸い込み仕事率も『SCD-120P』に近いと思われます。
静電モップクリーンシステム(3機種とも装備)
静電モップクリーンシステムは、アイリスオーヤマのユニークな掃除機能です。
モップが付属品としてあり、本体に収納ポケットがあります。
ポケットに収納している時は静電気を抑え、使用時はほこりをしっかり吸着します。
そして本体にモップクリーンシステムがあり、クリーナーでほこりを吸着することで使用後のモップも綺麗な状態をキープできます。
アイリスオーヤマ人気の特徴機能は、『SUUZE SCD-210P』・『daspo SCD-S1P』・『SCD-L1P』3機種共に、しっかりと継承されています。
SUUZE SCD-210P
daspo SCD-190P
SCD-120P
サイクロンユニットの違い
SUUZE SCD-210P (2023年9月15日) |
daspo SCD-190P (2022年10月21日) |
SCD-120 (2021年7月26日) |
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サイクロン ユニット |
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髪の毛が絡みにくい 新サイクロンユニット |
髪の毛が絡みにくい 新サイクロンユニット |
旧サイクロンユニット |
『daspo SCD-190P』のサイクロンユニットは、『SCD-120P』から改良されて、髪の毛が絡みにくいサイクロンユニットが採用されていました。
『SUUZE SCD-210P』も髪の毛が絡みにくいサイクロンユニットが採用されており、ユニット形状は『daspo SCD-190P』と同じモノの様です。
排気のクリーンさの違い(3機種ともほぼ共通)
『SUUZE SCD-210P』と『SCD-120P』は「準HEPAフィルターで0.3μm以上の粒子を99.5%以上捕獲」と表記してありますが、『daspo SCD-190P』は「高性能HEPAフィルターでクリーンな排気」との表記で、排気のクリーンさはどれも高い様です。
しかしよくよく写真を見てみると、『SUUZE SCD-210P』と『daspo SCD-190P』のフィルターの形は良く似ており、『SCD-120P』とは若干異なっていることが分かります。
SUUZE SCD-210P
『SUUZE SCD-210P』では金属メッシュフィルターを採用され、掃除の手間が軽減している様です。
daspo SCD-190P
SCD-120P
ホコリ感知センサーで自動吸引調整(3機種とも装備)
SUUZE SCD-210P
daspo SCD-190P
SCD-120P
3機種共に、ゴミの量に合わせて吸引力を自動調整してくれる『ホコリ感知センサー』を搭載しており、自動で吸引調整をしてくれます。
バッテリーの消費を抑えることができ、長時間運転が可能になります。
付属部品 アタッチメントの違い
商品名 型番 (発売日) |
SUUZE SCD-210P (2023年9月15日) |
daspo SCD-190P (2022年10月21日) |
SCD-120P (2021年7月26日) |
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製品画像 | ||||
付属品 | ・充電アダプター ・充電スタンド ・静電モップ ・モップ帯電ケース ・すき間ノズル ・クリーニング ブラシ |
・充電アダプター ・充電スタンド ・静電モップ ・モップ帯電ケース ・すき間ノズル ・ブラシノズル ・クリーニング ブラシ |
・充電アダプター ・充電スタンド ・静電モップ ・モップ帯電ケース ・すき間ノズル ・ブラシノズル ・クリーニングブ ラシ |
『daspo SCD-S1P』と『SCD-L1P』には、すき間ノズルとブラシノズルが付きますが、『SUUZE SCD-210P』にはブラシノズルが付いていません。
daspo SCD-190P
SCD-120P
まとめ
アイリスオーヤマ スティッククリーナー、2023年SUUZE SCD-210P/2022年 daspo SCD-190P /2021年 SCD-120Pを比べてみると・・・
『SUUZE SCD-210P』は『SCD-120P』と共通性が高く、『SCD-120P』に『daspo SCD-190P』のサイクロンユニットと独自の大径ヘッドを搭載した、『SCD-120P』の進化系モデルと言えます。
一方、『daspo SCD-190P』はチリトリヘッドなどの独自機能を備えた、静かに掃除機を使いたいユーザー向けのユニークな掃除機と言えます。但しユニークな機能を装備する分、重量は若干重たい傾向です。
価格面では、『SUUZE SCD-210P』は『SCD-120P』の約9,000円~12,000円以上の価格差がありますが、『SUUZE SCD-210P』は新製品なので今後価格が落ち着いていくものと思われます。
『SUUZE SCD-210P』は『SCD-120P』から、ヘッドやサイクロンユニットが進化しているので、これから買うのであれば『SUUZE SCD-210P』の方が満足度は高いと思われます。
一方『daspo SCD-190P』は、赤ちゃんのいる家庭など『チリトリヘッド』の機能が必要な場合や、長い運転時間が必要な場合に合うモデルです。
2021年10月初の市場価格は、『daspo SCD-190P』と『SUUZE SCD-210P』は近似しているので、目的と機能で選んでも良いかもしれませんね!
『家電芸人』オススメ機種は、特徴や性能で抜きんでている商品が多く、その後継モデルは有力な選択肢の1つだと思います。
本記事が、スティッククリーナー選びのお役に立てば幸いです。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
アイリスオーヤマ daspo SCD-S1P ホワイト・ グレー 2022年10月発売