三菱電機の冷蔵庫は『切れちゃう瞬冷凍』や『氷点下ストッカー』など、三菱電機独自の機能が魅力の冷蔵庫です。
2022年は最も種類の多い65cm幅モデルで7つのラインナップが有りました。この7つは何がどう違っているのでしょうか?
違いが分かるように、同じ500Lクラス4機種の『MR-WZ55H』『MR-MZ54H』『MR-WX52H』『MR-MX50H』を事例に整理してみました。
2023年モデルでは『MR-MX50H』がラインナップから姿を消しています。
2022年度末決算期の『三菱電機 冷蔵庫』の購入を検討されている方の、ご参考になれば幸いです。
•三菱電機 冷蔵庫『MR-WZ55H』『MR-MZ54H』『MR-WX52H』『MR-MX50H』の商品特徴
•三菱電機 冷蔵庫『MR-WZ55H』『MR-MZ54H』『MR-WX52H』『MR-MX50H』の違い
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三菱電機の65cm幅冷蔵庫7機種は何が違う?500Lクラス4機種の4シリーズを事例に紹介
三菱電機の65cm幅の冷蔵庫は7機種あり、下記4つのシリーズで構成されたフレンチドアモデルです。500Lクラスは4機種、400Lクラスが3機種となります。
- WZシリーズ
- MZシリーズ
- WXシリーズ
- MXシリーズ
記号の謎から紐解き、4つのモデルを比較してみました。
1つ目の記号MとWが野菜室の位置を表します。Mは中段、Wは下段を示しています。
2つ目の記号ZとXは構造年式で、Zは2022年新構造(SMART CUBEがさらに進化)、Xは旧構造を表します。
次の数字は容量を示しており、例えば、55は550Lクラス、54は540Lクラスとなります。
最後のHは高さを表し、Hは1800mm台、HLは1700mm台(500LクラスはHのみ)となります。
今回は、2022年に発売された500Lクラス4機種を比較し、紹介します。
『MR-WZ55H』とは?(WZシリーズ)
『MR-WZ55H』は、冷凍室が真ん中、野菜室は下段の新構造の冷蔵庫です。カラーはグレイングレージュ、クリスタルホワイト、フロストグレインブラウンの3種類がありますよ。
「薄型断熱構造SMART CUBE」採用により、前モデルと本体サイズはほぼ変わらないのに容量がアップしています。庫内の棚の高さやドアポケットの仕切りなども自由にカスタマイズできるので、より使いやすくなっていますよ。
「ひろびろ氷点下ストッカーD A.I.」や「朝どれ野菜室」、「アプリ連携」など魅力的な機能が搭載されています。
『MR-MZ54H』とは?(MZシリーズ)
『MR-MZ54H』は、野菜室が真ん中、冷凍室が下段の新構造の冷蔵庫です。カラーはグレイングレージュ、フロストグレインブラウン、クリスタルホワイトの3種類ですね。
野菜室が真ん中なので、重たい野菜も出し入れしやすく、野菜をよく使う人には、とても便利に使えますよ。
「ひろびろ氷点下ストッカーD A.I.」や「真ん中朝どれ野菜室」「アプリ連携」など便利な機能が揃っています。
『MR-WX52H』とは?(WXシリーズ)
『MR-WX52H』は、冷凍室が真ん中、野菜室が下段の冷蔵庫です。カラーは、グレイングレージュ、クリスタルホワイトの2種類になります。
新構造モデルより容量は少し小さくなりますが、幅65cmの冷蔵庫ではたくさん収納できます。まとめ買いも安心してできますよ。
「氷点下ストッカーD A.I.」や「朝どれ野菜室」など搭載で、食材を新鮮に保ち、保存できます。
『MR-MX50H』とは?(MXシリーズ)
『MR-MX50H』は、野菜室が真ん中、冷凍室が下段の冷蔵庫です。カラーは、グレイングレージュ、クリスタルホワイトの2種類です。
「氷点下ストッカーD A.I.」や「真ん中朝どれ野菜室」など搭載、野菜室が真ん中なので、出し入れ簡単で、整理もしやすくなっていますよ。
『MR-WZ55H』『MR-MZ54H』『MR-WX52H』『MR-MX50H』の商品スペック比較
『MR-WZ55H』『MR-MZ54H』『MR-WX52H』『MR-MX50H』の商品スペックを表にして比較しました。
MR-WZ55H | MR-MZ54H | MR-WX52H | MR-MX50H | |||||||||||||||||
発売 | 2022年 4月29日 | 2022年 2月25日 | 2022年 4月29日 | 2022年 2月25日 | ||||||||||||||||
市場価格 | 約219,000~329,000円 | 約200,000~340,000円 | 約178,000~324,000円 | 約169,000~264,000円 | ||||||||||||||||
カラーラインナップ | 3色 グレイングレージュ フロストグレイン ブラウン クリスタルホワイト |
3色 グレイングレージュ フロストグレイン ブラウン クリスタルホワイト |
2色 グレイングレージュ クリスタルホワイト |
2色 グレイングレージュ クリスタルホワイト |
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ドアタイプ | フレンチドア 6ドア |
フレンチドア 6ドア |
フレンチドア 6ドア |
フレンチドア 6ドア |
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定格内容積 | 547L | 540L | 517L | 503L | ||||||||||||||||
冷凍室 | 冷蔵室 | 野菜室 | 切り替え室 | 独立製氷室 | 幅×高さ×奥行き mm |
650x1833x699 (脚カバー含む:709) |
650x1833x699 (脚カバー含む:709) |
650x1821x699 (脚カバー含む:709) |
650x1826x699 (脚カバー含む:709) |
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質量 | 118 kg | 118kg | 116 kg | 118 kg | ||||||||||||||||
2021年 省エネ基準 達成率 |
110% | 104% | 106% | 104% | ||||||||||||||||
年間消費電力量 (50Hz/60Hz) |
266 kWh | 276kWh | 265 kWh | 265 kWh | ||||||||||||||||
年間電気代 (50Hz/60Hz) (27円/kWh) |
7182 円 | 7452円 | 7155 円 | 7155 円 |
サイズと容量
本体サイズは、高さに少し差はありますが、大きな違いはありません。しかし、『MR-MX50H』の容量503Lに対して一番容量がある『MR-WZ55H』は、547Lと、44Lの差がありますね。
本体サイズが同じ中から選ぶ場合、食材を余裕を持って入れたいなら容量は多い方がいいですね。
また、『MR-WZ55H』と『MR-MZ54H』を比較した際、『MR-WZ55H』の方が容量が多いのに、省エネ効率が良いことも分かりますね。
年間電気使用量
年間消費電力量を見てみましょう。『MR-MZ54H』が276kwh/年と若干大きいですが、大きな差はないですね。
4機種ともしっかりと省エネ、節電対策がされていますよ。
『MR-WZ55H』『MR-MZ54H』『MR-WX52H』『MR-MX50H』の機能比較
『MR-WZ55H』『MR-MZ54H』『MR-WX52H』『MR-MX50H』の機能比較を分かりやすく表にしてみましたので、ご参考くださいね。
屋名 | 機能名称 | WZ55H | MZ54H | WX52H | MX50H |
冷蔵室
|
ガラスシェルフ(全段) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
左右段違い棚 | ◯ | ◯ | |||
ワン・ツー棚 | ◯ | ◯ | |||
庫内LED照明 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
うるおう冷蔵 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
ヨコ取りポケット | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
思うままボトルストッパー | ◯ | ◯ | |||
チェンジポケット | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
どこでもタマゴケース | ◯ | ◯ | |||
フリータマゴケース | ◯ | ◯ | |||
棚が外して洗える | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
2Lペットボトル (ドアポケット) |
4本 | 4本 | 4本 | 4本 | |
洗える埋めちゃっタンク | ◯ | ◯ | |||
給水タンク | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
フレッシュゾーン
|
ひろびろ氷点下ストッカーD A.I. (フレッシュゾーン下段) |
◯ | ◯ | ||
氷点下ストッカーD A.I. (フレッシュゾーン下段) |
◯ | ◯ | |||
ワイドチルド (フレッシュゾーン上段) |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
瞬冷凍室
|
温度切替 (切れちゃう瞬冷凍・冷凍) |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
切れちゃう瞬冷凍A.I. | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
熱いまま瞬冷凍 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
アルミトレイ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
製氷室
|
まるごとクリーン清氷 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
急速製氷モード | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
ダイレクト給水式自動製氷®️ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
給水経路丸洗い | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
給水予測機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
給水お知らせ機能 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
抗菌丸洗い製氷皿 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
冷凍室
|
霜ガード | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
プレクール運転 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
奥取れルーム | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
スルスルローラー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
野菜室
|
真ん中クリーン朝どれ野菜室 (クリーントレイ含む) |
◯ | ◯ | ||
クリーン朝どれ野菜室 (クリーントレイ含む) |
◯ | ◯ | |||
うるおい冷却 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
2Lペットボトル | 5本 | 5本 | 5本 | 5本 | |
奥取れルーム | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
スルスルローラー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
独立温度調節 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
その他
|
ガラスドア | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
除菌・脱臭 (フレッシュエアフィルター) |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
タッチdeアシスト | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
全室独立おまかせA.I. | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
部屋別おまかせエコ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
節電モニター | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
シーンフィット制御 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
ドアアラーム | ◯ (全室) |
◯ (全室) |
◯ (全室) |
◯ (全室) |
|
オートクローザー | ◯ (冷蔵室) |
◯ (冷蔵室) |
◯ (冷蔵室) |
◯ (冷蔵室) |
|
ノンフロン | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
スマートフォン連携 | ◯ | ◯ |
共通機能
全室独立おまかせA.I.
全室独立おまかせA.I.は、各家庭の生活パターンを学習して、部屋別に最適な運転を実施する機能です。
すべての部屋が仕切られた独立した構造になっており、全室に扉開閉センサーと温度センサーが搭載されています。そのため各部屋無駄なくしっかりと冷やしてくれますよ。
また、「部屋別おまかせエコ」を設定すると、買い物後の食品投入のタイミングを予測し、鮮度を守るため自動で事前冷却します。使わないときは自動でエコ運転に切り替わるのも魅力的です。
設定もワンタッチでとても簡単!AIにおまかせすることで、とっても便利になりますね。
また、氷に他の食材の臭いがうつってしますことありませんか?全室独立構造のため、氷への臭い移りもしにくいので、いつでもおいしい氷をいただけますよ。
切れちゃう瞬冷凍A.I.
冷凍した肉や魚などの食材を解凍なしで、サクっと切れます。必要な分だけ切れるから、食材を無駄にしないのはもちろん、時短調理にもなります。
冷凍したミートソースやホワイトソースも「切れちゃう瞬冷凍」していれば、使いたい分だけ取り出せます。残ったものは再び瞬冷凍室へ戻すことが可能ですよ。
まとめ買いした肉を、一回分ずつ小分けしたり、切り身の魚を一匹ずつ冷凍したりの必要もなくなります。安い大容量パックを買ったものの、小分けして冷凍するのは正直面倒ですよね。「切れちゃう瞬冷凍」ならパックのまま冷凍しても問題ありません。
また、まとめ買いした野菜や使い切れなかった野菜までも、生のまま冷凍できます。使うときは、凍ったまま必要な分だけほぐして使えますよ。
さらに冷凍に不向きと言われているジャガイモも冷凍可能です。芯から均一に凍らせる三菱だけの冷凍技術です。食感も変わらず冷凍保存できるのは、嬉しい機能ですね。
AIが今後の使い方を予測し、瞬冷凍室の扉の開閉に合わせて自動で「切れちゃう瞬冷凍」を開始するので、設定いらずで簡単に使えます。
差異機能
『ひろびろ氷点下ストッカーD A.I.』と『氷点下ストッカーD A.I.』
『ひろびろ氷点下ストッカー』と『氷点下ストッカーD A.I.』の違いは、氷点下ストッカールームの容量の違いです。
『MR-WZ55H』と『MR-MZ54H』は、氷点下ストッカールームの手前に給水タンクが配置となり、『MR-WX52H』と『MR-MX50H』の氷点下ストッカールームより、約1.4倍以上容量が増えました。そのため、名称が『ひろびろ氷点下ストッカーD A.I.』と変更されています。
『氷点下ストッカーD A.I.』とは、三菱独自の技術で、氷点下なのに凍らずに肉や魚を生のままおいしく保存できる機能です。チルドや冷蔵室より低温の-3℃から0℃で、冷凍せずに鮮度が長持ちします。例えば、チルド室では約4日間ほどしか持たない牛ひき肉や鶏もも肉が、『氷点下ストッカーD A.I.』では約8日間保存できます。
まとめ買いをしても、冷凍や解凍の手間が減り助かりますね。毎日の調理もラクちんです。また、冷凍保存すると、独特のにおいがついたり食感が落ちたりしてしまいますよね。解凍時にドリップが出て、うまみ成分や栄養素が流出することも・・・
『氷点下ストッカーD A.I.』では、その心配がありません。冷凍しないので、風味を損なわず美味しさそのままです。肉や魚を美味しく長く保存したいけど、冷凍はしたくないという方には嬉しい機能ですね。
『真ん中クリーン朝どれ野菜室』と『クリーン朝どれ野菜室』
『真ん中クリーン朝どれ野菜室』と『クリーン朝どれ野菜室』の違いは、名前の通り、野菜室が真ん中か、下段かです。
『真ん中クリーン朝どれ野菜室』は、野菜室が真ん中なので、大きく重たい野菜も腰をかがめる必要なく、出し入れが楽ですね。普段、野菜をよく使う方にはおすすめですよ。野菜室全体も見渡しやすく、在庫の管理がしやすいのもポイントですね。
庫内の機能は、どちらも同様です。野菜室の上段には、小さい野菜を入れるのに適しており、下段は大物野菜やたて野菜をたっぷり収納できるようになっています。
また、野菜室は真空熱材に囲まれた構造により、庫内温度を安定させることで、無駄な冷気を抑制し、野菜室全体を保湿してくれます。まるで朝収穫したばかりの野菜のようですよ。鮮度も長持ちします。
庫内奥には、3色LEDがついており、LEDの光の力で、保存している野菜のビタミンCや糖量がアップします。新鮮に食べられるだけでなく、ビタミンCも手軽に摂れるのは、驚きですね。
『スマートフォン連携』
『MR-WZ55H』『MR-MZ54H』は、『スマートフォン連携』機能が搭載されています。
スマートフォンと連携することで、冷蔵庫モニターで使用状況が確認できたり、食材保存のコツがわかったりします。気くばりナビでは、給水タンクの水がなくなったことをお知らせしてくれますよ。
また、「切れちゃう瞬冷凍A.I.」を使って簡単に作れるレシピの検索もできるので、とても便利ですね。
まとめ
三菱電機の冷蔵庫は、65cm幅のラインナップが多く、「大容量」や「切れちゃう瞬冷凍A.I.」などの魅力的な機能満載の冷蔵庫です。
当記事では、4機種を事例に違いを説明してきました。
各モデルの記号は、下記でしたね。
- 1つ目の記号は野菜室の位置を表し、Mは真ん中、Wは下段
- 2つ目の記号は構造年式を表し、ZはSMART CUBEがさらに進化した新構造、Xは旧構造
- 次の数字は容量を示しており、55は550Lクラス、54は540Lクラス
- 最後のHは高さを表し、Hは1800㎜台、HLは1700㎜台
2023年は1月後半に2023年モデルが発売になりました。2022年モデルの価格も低値圏にあり、2023年モデルは年式変更レベルと予想されるので、2022年65cm幅モデルをご検討の方には、お買い得なタイミングだと予想されます。
機能と使い勝手をしっかり確認して、お値打ちに購入できると良いですね。
本記事が、魅力的な冷蔵庫選びのお役に立てば幸いです。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。